仕事に忙しいニーピーを残して、ワイナリーへ行ってきた。ワインが大好きという訳ではないが、バルセロナ郊外を見るチャンスという事で Renfe に乗って行ってきた。Renfe とはバルセロナ郊外に伸びる鉄道である。
事前に調べた感じでは、一時間ぐらいで到着できるという事だったが、実際は乗り換え等で2時間強かかってしまった。けれど Renfe での旅は快適だった。クラッシック音楽が流れる車内は暖かくて、シートも座り心地がよい。外の景色を眺めながらのんびりまったりしていた。
バルセロナの郊外はラフだ。荒野があって、時間の流れが明らかに違うように思われる。メキシコで見た風景に似ている。砂っぽい大地はオレンジ色で、家々はレンガで作られた平屋。外に張ったロープに洗濯物が干してある。ワイナリーに近づくにつれてぶどう畑が見えてくるが、2月だから木には葉っぱが付いていない。
ワイナリーは駅から徒歩1分圏内、というか駅から見える。絶対に迷わない、迷えない。門をくぐってツアーの登録を済ませる。ツアーは所用1時間ぐらい。始めに15分ほどの会社案内のビデオを見て、蔵へ見学に行く。もしツアーが私一人だけだったら、日本語のビデオを流してあげるよと言ってくれた。
待つ事30分。ガイドさんがやってきた。ビデオは日本語。そう、私の他には誰もこなかったのである。100人ぐらい収納できるシアターの真ん中にぽつんと座って、ビデオ鑑賞。創立からの歴史や会社概要、信念を紹介しているもので、よくできていた。終わるとツアーガイドさんに連れられて蔵へ見学に。
階段を降りて地下一階。ここでは Freixenet で使われているぶどうの種類や土壌、糖度の階級とその度合い(含有量)、ビンとラベル、販売代理店の世界マップ等の説明がある。
糖度は砂糖で調節しているらしい。甘口はドルス。覚えておかなくちゃ。飲むなら甘いワインの方がいい。
一次発酵の後にイースト等を加えてもう一度発酵させるそうだ。発酵を促進するために砂糖も加える。
さらに降りると樽が積んである階に。Freixanet の建物に入ってから気がついたのは、館内がワインの香りでいっぱいであるということ。この地下二階ではそれに加えて木の匂いが漂っている。
地下三階にはビンに入ったワインが寝かせてある。壁に沿ってびっしり並べてある。地震が来たら大変な事になるんじゃないかと心配になったが、地震はこない地域であるらしい。その辺りの村のほとんどの家屋には地下室があって、酒蔵になっているらしい。
ワインは熟成の過程で澱がでてくるらしいが、それをどのようにして取り除くか。始めにワインが入ったビンを横に寝かせて平にしておく。澱が溜まったらそうっと30度ぐらいごろんと転がし、さらにビンの底の方を15度ぐらい持ち上げる。時間をかけてそのプロセスを繰り返すと、最終的にビンは逆さまになって、入り口の方に澱が溜まるようになる。そこまで来たら、澱の溜まっている部分だけ瞬間冷凍させて澱を取り除く。ということらしい。
とぐるぐる下まで降りていく。下の方はひんやりして湿度がある。温度調節しているのだろうと思ったが、実際には自然の状態らしい。調節なしで一年間ほぼ同じ温度環境。これにはびっくりした。
途中でカートに乗って上へ上がって行く。その途中も空ビンや出荷前のワインが山積みになっているのを見た。いったい何本のビンがこの敷地内にあるんだろう。どこを見てもビンが目につく。最後にビンにワインを注ぐ部屋を見せてもらう。そして Cava を試飲させてもらってツアー終了!
ガイドさんはとても親切な人で、私が矢のように質問を浴びせかけてもゆっくり丁寧に説明してくれた。そういえばツアーが終わったのは2時頃。つまりシエスタが始まるあたりであったので、兼ねてから気になっていたシエスタ制度についてどう思っているのか聞いてみた。ガイドさん曰く、短い昼休みでいいからその分早く帰りたい、だそうだ。
1) Renfe。Rは巻き舌で。
2) 途中、乗り換えの駅。
3, 4) バルセロナ郊外
5, 6) 途中の乗り換え駅付近の様子。
7) 駅から見える。とても近いから、見逃せないと思う。駅から徒歩2分ぐらい。
8) フレサネのビンをかたどった車のディスプレー。もう一台、駐車場に止まっていた。社用車と思われる。
9) こちらはコルク栓のかたち。
10) 後ろの荷台に乗っていた。なんの植物だろう?
11) 工場外観
12) ギャラリーにあった古い写真。古くからあの自動車はあったようですね。
http://www.freixenet.es/
Freixenet ワイナリー
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06 観光地
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